2017年12月31日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

2017年12月31日



年越しの宴に招待された道化師は、テーブルの上でデリケートな話題に足を突っ込んだときに誰にも汁がはねないよう、玄関で靴を脱いでおいた。


この滑らかすぎる表面の後ろに、何かが隠されていると思っていた。自分自身が複数存在し、しかしその分身が皆似たような姿であることを暴くためには、鏡を打ち砕く必要があったのである。


フォーヴィスムの前に点描主義がある。奇妙にも豹が生まれたのはそういうわけだ。



--
エリック・シュヴィヤール(Éric Chevillard)のブログ「オートフィクティフ(L'Autofictif)」はこちら
L'Arbre vengeur社刊行のバックナンバーはこちら

翻訳 稲田紘子

Commentaires

Posts les plus consultés de ce blog

2007年12月17日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

Le Poisson qui dort / Mosen Fuchigami

La Naissance / Mosen Fuchigami