Articles

Affichage des articles du mai, 2026

2010年5月27日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

910 かの有力者が知り合いにいるおかげで、私の応募書類は山のてっぺんに置かれている。ところがこの山があまりに高すぎて、悲しきかな担当の役人はとっくに頂上にたどり着くことをあきらめてしまっている。 われわれは毎秒いつ死んでもおかしくないのだが、結局そんなことはごく稀にしか起こらないのである。 今度は最初の大河小説を書こうと決心していた。なのに何なんだ一体、机の上にあるこれは? とぼけたつぶらなビーバーじゃないか! -- 「 オートフィクティフ(L'Autofictif) 」は作家のエリック・シュヴィヤール(Éric Chevillard)によるブログで、2007年9月から現在に至るまで、ほぼ毎日更新されています。全アーカイヴが毎年1月に L'Arbre vengeur 社より刊行。 翻訳:稲田紘子

2026年5月20日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

6235 スズメというものは、なんと己の平凡さをよろこび謳歌することを心得、その取るに足らなさを嬉々として生き、かくも微々たる存在であるためにあくせくするのだろう! われわれはスズメを羨むことができるだろうか? それになるにはどんな方策を敷いたらよいのだろうか? 先のとがったハサミと、先の丸いハサミとでは、地平線の上に切り取る山のかたちも変わってくる。 あの人はウィンカーを付けるかな? 残念ながらこれが、曲がり角でこちらを待つ人々にとってしばしば唯一の関心事なのだ。 -- 「 オートフィクティフ(L'Autofictif) 」は作家のエリック・シュヴィヤール(Éric Chevillard)によるブログで、2007年9月から現在に至るまで、ほぼ毎日更新されています。全アーカイヴが毎年1月に L'Arbre vengeur 社より刊行。 翻訳:稲田紘子

2011年5月13日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

1238 蓮の葉に 変てこオタマジャクシ 福島 桜の花びら 散りぎわ私を打ちのめす 福島 朝の霧 まだ残る今宵 福島 -- 「 オートフィクティフ(L'Autofictif) 」は作家のエリック・シュヴィヤール(Éric Chevillard)によるブログで、2007年9月から現在に至るまで、ほぼ毎日更新されています。全アーカイヴが毎年1月に L'Arbre vengeur 社より刊行。 翻訳:稲田紘子

2017年5月6日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

3294 シラミは脳の周縁部に大歓迎だ。それは鬱血を取り除いてくれる。われわれが明晰な思考を保てるのは、ごく小さなこのペットのおかげだ。だから私は自分の血を敵に与えることも決して拒まない。毎日、彼にその一杯を用意してあげよう。 ハンモックから身を引きはがすときの、乱暴に剥かれたバナナのようなすさまじい痛みを、きみも知っているだろう。 スジ「 茶 ( テ ) (thé)って・・・・・・ぜんぶが 最初の文字 ( テ ) に入ってるのね!」 -- 「 オートフィクティフ(L'Autofictif) 」は作家のエリック・シュヴィヤール(Éric Chevillard)によるブログで、2007年9月から現在に至るまで、ほぼ毎日更新されています。全アーカイヴが毎年1月に L'Arbre vengeur 社より刊行。 翻訳:稲田紘子