2022年10月28日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)
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それでも今日は、海外領に少しばかりの〈黒の向こう〉*が…。
個人的なことから出発して集団的なものに、あるいはできることなら普遍性に至るべしというのが今どきの文学の信条である。私もそれに応えようと努力しているが、すべてが徒党を組んで私に反抗するーーハイビスカス、サワーソップ、グンカンドリ、ヘビウナギ、モンガラカワハギ、ミノカサゴ、そしてタコのフリカセ**。私は一生、主観性に囚われた逸れ者でありつづけるだろう。
アンス・デュフール***で私の隣に急降下して飛び込んでくるこのペリカンに、どうしたら理解してもらえるだろうか? たしかに私の泳ぎはなめらかで敏捷だが、ペリカンが普段の食事にしているあの美味しい魚ではないということを(それでももし彼のくちばしの袋のなかに閉じ込められたとしたら、作家にとってはどんなに魅惑的な不幸の体験だろう、どんな美しい物語がすぐさま生まれることだろう、そして私にとってはついに、個人的なことから出発して普遍にいたる、なんとまたとない機会になることだろう!
それでも今日は、海外領に少しばかりの〈黒の向こう〉*が…。
個人的なことから出発して集団的なものに、あるいはできることなら普遍性に至るべしというのが今どきの文学の信条である。私もそれに応えようと努力しているが、すべてが徒党を組んで私に反抗するーーハイビスカス、サワーソップ、グンカンドリ、ヘビウナギ、モンガラカワハギ、ミノカサゴ、そしてタコのフリカセ**。私は一生、主観性に囚われた逸れ者でありつづけるだろう。
アンス・デュフール***で私の隣に急降下して飛び込んでくるこのペリカンに、どうしたら理解してもらえるだろうか? たしかに私の泳ぎはなめらかで敏捷だが、ペリカンが普段の食事にしているあの美味しい魚ではないということを(それでももし彼のくちばしの袋のなかに閉じ込められたとしたら、作家にとってはどんなに魅惑的な不幸の体験だろう、どんな美しい物語がすぐさま生まれることだろう、そして私にとってはついに、個人的なことから出発して普遍にいたる、なんとまたとない機会になることだろう!
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*〈黒の向こう〉(Outrenoir)とは、黒を愛した画家・ピエール・スラージュの提唱した概念で、黒の絵具に光が反射して複雑な色彩をもたらしている様をさす。
** カリブ海に浮かぶフランスの海外領、マルティニーク島の動植物や料理が列挙されている。
***マルティニーク島の入江で、シュノーケリングなどのアクティビティができる。