2019年3月11日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)
3933
昨日の夜、手帳をどこに忘れたかしら? 劇場の座席の下? そのあと夕食をとった日本食レストラン? 家まで送ってくれた友人の車の中? 劇場の留守番電話に伝言を残し、自転車でレストランまで向かった。
レストランの給仕は私を覚えていて、にこやかに手帳を差し出してくれた! 帰ると友人が玄関の前にいて、わざわざ手帳を届けにきてくれたというではないか。そして劇場からも留守電が入っていて、手帳はたしかに私の座席の下にあったので、受付まで取りにきてください、というのだ。
ふう! 手帳をなくしていたらもっと大変なことになるところだった、今読んでもらったこの小話が書きとめてあるんだから。
--
シュヴィヤールの新作小説「Jaune soleil」ならびに「Monotobio」文庫新装版がミニュイより発売中。
エリック・シュヴィヤール(Éric Chevillard)のブログ「オートフィクティフ(L'Autofictif)」はこちら
L'Arbre vengeur社刊行のバックナンバーはこちら
翻訳 稲田紘子