2022年3月4日(シュヴィヤール「オートフィクティフ」)

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老いるということ、それはもしかすると、きみがもはや好きではなく、理解もできなくなってしまった世界を逃れるための巧妙な策略にすぎないのだろうか? そのとき時間は、きみが駆り立てるたくましい馬となり、きみをこの地獄に永遠に閉じ込めるあの不死の法則が発見されてしまう前に、出口にたどり着くようにしてくれるのだ。


インターネット利用者がいくつかのサイトで実施を求められる、自分がロボットでないことを証明するあのちょっとしたテストは、まさしくどんなロボットにもこなせてしまうように思えてならない。ところで偶然だとは思うが、私の口座からかなりの額が引き落とされているのに気づいたその日、私の電動野菜皮むき器がうれしそうに真新しい帽子をかぶっていた。


木食いのゾウムシはホクホクともみ手している。さっきピノキオが大うそを吐いたのである。


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2026年3月5日、シュヴィヤールの新作小説「Jaune soleil」ならびに「Monotobio」文庫新装版がミニュイより発売予定。

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翻訳 稲田紘子